レッスン日記
教室をはじめて1年も経たない頃、ある男の子のお母さんが訪ねてきました。
「子供がバイオリンを習いたいと言っているのですが、中学1年生で、今から始められるものでしょうか。」
バイオリンは、習い事にしては楽器など初期費用はなかなかのもので、お母さんは本当に続けられるか、楽器を買って、もしすぐにやめたい、なんて言ったら・・と心配されて、とりあえず話だけ聞きに来られました。
私はとりあえずの費用などを説明し、中学でもやる気さえあれば決して遅くはない、ということをお話ししました。
それからしばらく時が経ち、今度は男の子を連れてやってきました。
その時、彼は中学2年生になっていました。私の第一印象は、とても礼儀正しい気持ちの良い子だな、という事でした。
それから楽器屋さんで、ご家族みんなで楽器を一緒に選び、レッスンがスタートしました。
それからおよそ9年・・・
高校受験の時もレッスンを休むことなく、楽しい高校生活の最中も休むことなく、大学に入っても休むことなく、社会人になった今でも通ってくれています。
そして先日、ついに彼から嬉しい報告が!!
「先生!結婚しました!!」
今、彼は結婚式で彼女のために演奏する曲を練習しています。